IGA腎症の改善例
症状:尿蛋白(IgA腎症) 女性
長男を妊娠、出産する時から尿に蛋白が出るようになり、13年間ずっと治ることがなかった。
病院ではIgA腎症とされ、定期的に検査はうけていたが、「これ以上悪くなったら将来人工透析も、、、」と言われたが具体的な治療は何も受けていなかった。
不安だったが自分ではどうにもできずそのままだった。腰痛を期にバランスへ通い始め、院長先生の施術を受けました。
腰痛はすぐになくなり、それまででていた尿蛋白も次第に減り始め、前回の受診から全く蛋白が出なくなりました。
ただただ不安でどうにもできなかったものが、なくなり心が軽く嬉しい気持ちになりました。
ありがとうございました。
★コメント★
今回は腎臓の病気、「IGA腎症」です。
IGA腎症とは?medical noteより一部抜粋
IgA腎症とは、血尿やたんぱく尿などの症状が現れる慢性糸球体腎炎の一種です。日本では約7~8割の患者さんが、学校や職場などで実施される一般健康診断の尿検査をきっかけに発見されています。
発症初期には自覚症状はほとんどありませんが、治療をしないまま放置すると透析治療が必要な腎不全へ至ることもあります。
以前は腎不全へ至る割合が高いとされていましたが、2018年現在は早期の段階で適切な治療を受けられるケースが増えており、臨床的寛解(症状が出なくなった状態)を目指すことも可能になっています。
原因
IgA腎症は、免疫に関係する病気です。病名にあるIgAとは、免疫機能のなかで大きな役割を担う免疫グロブリン(血液中や組織液中に存在する蛋白質)のひとつで、気管支や腸などの粘膜を外敵から守っています。
IgA腎症の方では、異常なIgAが産生されていることがわかっています。
この異常なIgAは、接着性が高く、腎臓の糸球体という場所にくっついて沈着してしまいます。
さらに糸球体で炎症がおこり、糸球体の血管が破れてしまいます。これが原因となり、IgA腎症を発症するといわれています。
一部の症例は家族内に発生していることから、遺伝的な要素が発症に関わっているものと想定されています。しかし、発症に関わる特定の遺伝子は発見されておらず、研究が進められています。
症状
IgA腎症の主な症状は、血尿とタンパク尿です。
IgA腎症では糸球体血管に炎症が起こり、血管壁が傷害されることで赤血球とタンパク粒子が尿に漏れ出てきます。しかし、分子量が大きい赤血球とは異なり、タンパク粒子は尿細管というところで再吸収されます。
発症初期の患者さんの場合、炎症を起こしている糸球体は全体の一部であるため、血尿のみでタンパク尿は認められないこともあります。
血尿といっても、実際に尿の色が赤くなるわけではないため、肉眼では確認できません。
顕微鏡的血尿といって、顕微鏡で見ると尿中に赤血球が出てきていることが確認できます。
上気道炎や扁桃腺炎に罹患した後に、ウーロン茶のような色の尿(肉眼的血尿)が出ることがあります。
しかし、初期段階では血尿やタンパク尿があっても見た目ではわからないことが多く、自覚症状がない場合がほとんどです。
また腎機能の低下するスピードは比較的ゆっくりであるため、初期には腎機能も正常です。
しかし治療をしないまま症状が進んでしまうと、糸球体の炎症が広がりやがて硬化してしまい、腎機能の低下をきたしてしまいます。