第11話 肉体改造
2022.10.10ブログ
「私に3人の筋トレのサポートをさせていただきたい」
こう訪ねて来たジム会員さんがいました。
その方は、「石川県ボディビル連盟の副会長の沢田さん」でした。
私たちを見ていると、
「サンドバッグや組手はガンガンやるが、ウェイトトレーニングに関しては、フォームも全然できていない、これでは身体は大きくならないし強くなれない」というのです。
確かに、筋トレは見よう見まねでやっていて、栄養も「とにかく食べれば良い」と思っていました。
そこにちゃんとした食事療法や、正しいトレーニングを身につける事で、さらに強くなれる、それをサポートしたい、というものでした。
私たちとしては「渡に船」という感じで、お願いしました。
私は人の話を聞いてすぐ実行する習性があるので、とにかく言われた通りにやりました。
「はい!ラスト!はい!あと一回!」
筋トレ中も沢田さんの発破をかける声が励みになります。
※これが私の後々のスポーツトレーナー活動に大きく役に立ちました。
栄養やトレーニング法に知識はあるが、本人はやった事ないからどれだけきついか知らない、選手本人の気持ちまで分からないというのが私の業界にとても多く、それを体験できたのは良かったです。
ボディビルダーのトレーニングなんて、想像以上に本当にきついんです。
ボディビル用のトレーニングではなく、空手に生きるようなメニューを作ってくださいました。
そして栄養に関しても教科書には書いてない情報をたくさん教えてくれました。
そんな日々も加わり、
数ヶ月で身体はどんどん大きくなりました。
その時の写真がこちら↓↓
その時代付近に撮った母との写真です。
想像がつかないくらい、身体が大きくなりました。
この後、大会が近づくにつれて、脂肪を落として引き締めていきます。
脂肪も筋肉もつけて、試合前は脂肪を落とす周期でトレーニングをしました。
身体が強くなった事で、パンチ、蹴りも強化されているのがサンドバッグの音で分かるようになりました。
6月になり、稽古後に国本師範から、
国「愛知県でNo. 1を決める大会があるが、それに3人で出るぞ」
極真の試合は、本当に出場するだけで怖さが勝つのですが、トレーニングの効果もあり、
なぜか恐怖心はこの段階でありませんでした。
そして8月になり大会当日、愛知県の試合会場に到着します。
つづく