スラムダンクのシーンで思い出したわ
2024.07.04ブログ
只今移動中で、Netflixでスラムダンクを見てます。
この、三井寿含めた不良集団がバスケ部を壊そうと乱入してきたシーンで思い出すことがありました。
私が高校一年生の時、いつだったかなぁ
この7月頃くらいだったでしょうか。
下校時、学校の下駄箱で待ち伏せされていた3年生の悪そうな人たちに、
「お前調子に乗ってるだろ、泣かすぞ」と
囲まれた事がありました。
「は、はぁ」と言い返す私。
1人、ピアスにロン毛もいたかな?
上級生、数人にひょろひょろの体格の私は身動きが取れないほど囲まれました。
私に威嚇をしたかったのでしょう。
その場は事件が起こらずに終わりました。
後々、その出来事をクラスメイトに話したところ、
1人ピアスをしたロン毛の横にもう1人、
極真空手をやっているという上級生もいました。
金丸事件(二年前にブログで投稿した内容)だけでなく、この事件も私が「強くなりたい、強くいないと萎縮しなければならなくなる」と感じた出来事でした。
この一年後、私は極真空手を始めることになります。
そしてさらに8年ほど経った頃、私は空手の選手として優勝していて、二連覇をめざして稽古に明け暮れていた頃でした。
足を鍛えようと、一回400円の単発利用ができるスポーツジムに仕事終わりに行った時の事です。
なんと、その数年前に囲んできた上級生にいた、極真空手をやっていた人がマシンで上半身を鍛えていました!!
「いた、あの時のあの人だ・・どう見ても絶対そうだ」
すぐ2.3m目の前で、
「あの時の威嚇してきた上級生が体を鍛えている・・しかしなんだ、今の自分より身体が小さいじゃ無いか!しかも、空手をやっていると聞いたのに、大会にも出てこない、その後途中で辞めたと聞いていたが・・」
自分は今、この場で戦ったら、というシュミレーションをしました。
私は柔道も、その時2段を持っていたので、
離れても良し、掴まれても良し、
そしてベンチプレス120kg、スクワット200kgをかつぐだけの筋力でした。
何度イメージしても、瞬殺なのです。
あの時、上級生に囲まれた場面も同時に思い出しましたが、全員瞬殺です。
その間、彼を見つめたまま20秒ほどがたったでしょうか。
私は自信満々に、
「あの時、私を囲んで泣かすぞと言ったうちの1人ですよね?どうですか?今から」
と、話しかけて詰めてやろうか、頭の中で迷いました。
結局、私は言いませんでした。
もう自分の実力が、
何度も全日本大会に出ているレベルになっていたので、
ちょっと空手をかじった「趣味筋トレ」レベルの男とは違う、違いすぎたのです。
さらに20秒ほど経ったでしょうか。
その男は、ベンチプレスを100kgを頑張って一回あげました。
私はこう話しかけました。
「あの、良ければ私も一緒にやっていいですか?」
男「あ、どうぞ」
私はその男が頑張って一回あげた100kgの重さを、10回余裕で「ふん!ふん!ふん!」
と、100kgじゃ追い込みにもならんわ、という表情に。
男「すごいですね、何かやってるんですか?」
その上級生の男は私に聞いてきました。
私「はい、私は極真空手の石川代表なんです」
男「えぇ!すごいですね!私も昔やっていたんですよ!」
私「いえいえ、大した事ありませんよ。帯は何帯ですか?」
男「いや、白帯なんですが・・」
私「あぁ、そうですか、私は2段です。良ければ今度組手でもしましょう」
男「いやいや、そんなそんな」
私の心の声
「決まった・・完全に決まった」
これで勝負有りでした。
もうあの時のことは水に流しました。
当時、上級生に囲まれ萎縮した際に出た「くそー!」という想いが、
今の仕事の取り組み方によく似ています。
スラムダンクを見ていて、この時の事がふっと出てきました。