感謝されるまで3年


2022.10.29ブログ

明日は金沢マラソンですが、

実は、金沢マラソンを生で見た事が一度もありません。

当院の前の道路も走路らしいです。

毎週末、県外に出ていると、そうなります。

思い出せば大きな大会になると、救護班の募集があり、良く参加していました。

下積み時代は毎年GWになると、ハンドボールの全国大会(北國カップ)があり、

石川総合スポーツセンターの救護室で選手の怪我に対応していました。

また、バスケットボールのインターハイが同場所である時も参加しました。

あとは、ねんりんぴっく?の名前のようなマスターズの全国大会など、いろいろ。

担架の持ち方も練習していたのにも関わらず、急に脳震盪になった選手を担架で運ぶタイミングが来た時の話です。

私は選手の頭側を持つ側で、しゃがみながらハンドルを持とうとしました。

練習の担架とは違い、ハンドルがかなり短いのです。

しゃがみながら左手のハンドルを見ながら掴もうとすると、

右手は手探りになります。

「あれ、あれ〜?」とわさわさしていると、

選手の足元側を持つ相方から、

「おい、島野!寝てる選手にケツのにおいを嗅がせてるみたいになってるぞ!早く掴め!」と怒られました。

 

漫画のスラムダンクを読んでいた世代ですが、

スラムダンクのキャラクターって筋骨隆々に描かれてます。

実際、洛南高校や、能代工業、八王子実践高校など目の当たりにすると、

「あれ、ヒョロッとしてて、細いな」と思ったのが記憶にあります。

金沢大学の理学療法士達も一緒にトレーナー班で活動したりしていたので、他の病院がどのようなリハビリをしているのか情報交換もできて有意義でした。

 

救護班って、はっきり言って「選手から全然感謝もされない、記憶にも残らない存在なんだな」と感じました。

選手本人は、急な怪我なので、痛くてどうしようもないわけです。

私がテーピングなり、アイシング固定しても、

「ありがとうございます」とはいわれますが、全く目も合わさず、さっと出ていきます。

別に感謝してほしいわけではないのですが、

救急救命士や、麻酔科医や、レントゲン技師も同じ気持ちなのかなー、と思ったりします。

私は星稜高校トランポリン部、遊学館バトントワリング部、トランポリン日本代表に4.5年携わりました。

選手の体調管理やいろいろサポートして、3年経った頃から、信頼関係が生まれました。

救護班のような1日限りのサポートよりも、

じっくり「人と人とのつながり」を作りあげて目標を目指す方が私には合っているようなので、

金沢マラソンやその他の大会など、単発のサポートはしなくなりました。

明日は金沢バランスの看板を終日ピカーンと光らせておきます。

ちなみに明日も予約満席ですので、通行止めエリア外からご来院ください。

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