決める事
2024.11.21ブログ
ホテルの宿泊先の大浴場で風呂に浸かっていると、
60代頃の男性が入ってくる。
「フゥ〜」といいながらゆっくり浸かる姿に、
どこか話しかけたくなる。
心の声「どうしよう、何か話しかけたくなってきた・・」といういつもの悪い癖が出る。
思い切って話しかける・・
島「あの・・、しゅ、出張ですか?」
男「えぇ、福岡から、・・そちらも出張ですか?」
島「はい。整体の仕事で来てます。」
男「あぁ、そうですか。どうですか?お仕事は」
島「いやー、もうありがたい限りで。けれど、良い事も課題もたくさんあります。」
男「そうですか。私もいろんな経験をしてきましたが、大きな事を達成する前は、たいてい辛い出来事がありましたね」
島「あぁ、そうですか。」
※ここで私は、たいていこの流れになると、
自分の経験談は話さないんです。
自分の武勇伝を話す事は非生産的で自分とってプラスの経験にはならないからです。
自分の話をしたところで、その話はすでに知っている話なので、
人の経験を聞いて何かを得る事が好きなので、
ここでは聞きます。
男「大きな出来事が起こる前には、必ず試練があ
ります。そこで、「覚悟」を決めないといけません。
島「覚悟・・ですか」
男「そうです。自分が決めた道なんですから、
そこから逃げない覚悟です。ですので、
笑顔で、課題を取り組もう。
そうすれば必ず日の目が変わります。」
私もヤ◯ザに3億円借金した事がありました。
しかし・・これも乗り越えました。」
島「とんでもない話ですね、スケールがちょっと違いますね」
島「しかし、覚悟か・・。目の前の事を取り組んでいるだけで、覚悟が決まっているのかすらわからない感じですね。」
男「覚悟を決めないかんとよ。覚悟を決めなまた試練がやってくるけん」
島「わかりました。なんだか元気が出ました。」
男「そうやそうや。覚悟を決めて、自分に厳しく生きていけば、本当に良い人ばかりだけが集まってくるったい。あんた、間違いなく成功する顔しとる。しかし、あんたの顔を見ると、
良い人も悪い人も寄ってくる顔しとる。ここであんた、厳しくいきんといけんとよ、絶対保証人になったり、お金を貸したりしたらいけんよ」
島「ありがとうございます。ちょっと、自分に厳しく、生きてみます。」
男「頑張ってよ」
ここで話は終わり、脱衣所で服を着て部屋に戻る。
先ほどの話を思い出してみる。
なんだか、久しぶりに暖かい気分になりました。
そうだ、父が死んでからこういう話って無かったな、と。
父が生きている時は、1日の終わりに父のところへ寄り、今日はこんな事があった、あんな事があった、と報告したり相談したりすることもありました。
その都度、父は自分の経験、特に失敗談を通していろんな事を話してくれた事が、今の自分に生きています。
先ほどの福岡の男性も同じ事を言ってました。
「整体師として、日本一になるには、とにかくちゃんとやる事よ。」
父も「まっすぐな道を行きなさい」と言っていたので、
やはりいろんな経験をされた方が教訓とされている事は、
「ちゃんとやる事」だと感じました。
私も、この整体の道で日本一になりたいと目標に掲げた以上、色んな出来事もおきますが、覚悟を決めてやって行きたいと思いました。
福岡のおじさん、ありがとうございました。