自閉症(発達障害)改善の症例
2018.01.06ブログ
長文ですが、まずはお読みください。
性別:女
症状:発達障害(自閉症) お母さんより
自閉症スペクトラムという障がいがあり、発達遅滞で小学1年生ですが、会話は出来ません。
でも2語文、3語文は出ていました。3歳になる頃までは言葉面も運動面も普通に出来ていましたが、徐々に出来る事が減っていきました。
そんな状態でも自分自身が食べたい物や飲みたい物は伝えてくれていました。
小学校に入学して初めての長い夏休みを経験して2週間程が経った8月上旬頃から、急に「あー」と大声を1日中出すようになりました。
就寝中も眠りが浅い時なのか「あー」と言っていて、ずっと叫んでいるのでノドも赤く腫れているようでした。
病院では、音声チックという診断で2種類のお薬を処方して頂き 、しばらく飲んでいましたが効果は感じられず、それよりも副作用の部分が多々出ていました。
出ていた2語文、3語文ですら発することもなく、表情も乏しくなりボーっとしていました。
それまでは、周りの方からも表情が豊かだねと言って頂くことがよくある程、親から見ても表情は豊かでした。会話が出来なくてもその部分で気持ちが通じる事もあり、大切なコミュニケーションになっていました。
それが出来なくなり、ノドの腫れの影響なのか食欲もなくなり2キロ程痩せました。体力も落ちているのに大声だけは出ていました。よだれも無意識に出ているようでした。
病院に受診しても、違うお薬の提案をして頂くことになり、また副作用の部分が強く出てしまうかな…と考えると違う方 法で治したいと思い、調べて鍼灸に行きました。
そちらの先生から島野先生の所を紹介して頂きました。
初診の時の帰りの車の中で(何時間か乗っていましたが)、行きとは違ってずいぶんと落ち着いていられました。
先生から色々と教えていただいて、3~4歳のころに出産時の影響が出てくることも知りました。どちらかといえば難産でした。
でも出生時の様子もその後も何も異常なしだったので、初診の時に仙骨の事を教えて頂いて、思い当たる節があり、スゴイ!!なと思いました。
現在、4回目の治療を終えましたが、表情が豊かになり、よく笑うようになりました。よだれの部分も徐々に良くなってきています。
一時期はもう二度と言葉が出てこないのではないか と思いましたが、また出るようになりました。自分の食べたい物、飲みたい物を伝えてくれます。
叫ぶ事も声のトーンが落ち着き、1日中ではなく出ていない時もあります。落ち着いて過ごせる日が増えてきました。
母親を通じての治療もして頂いていますが(私自身、持病がありお薬を飲んでいます)、自分自身も体調が良くなっていくのが実感しています。飲んでいるお薬も減りました。
子供の様子も落ち着いている時が増えると、本人も周りの家族も笑顔が増えます。
また、少しづつでも発達面の成長も見込めるように思えてきて、数か月前は前向きになれない時も多々ありましたが、気持ち的に楽になれました。
子供も楽しそうな様子で嬉しく思います。
★院長コメント★
院長ブログ読者の皆さま、あけましておめでとうございます。
今年も、皆さまの悩みに応えられるよう、精進してまいります。
さて、今年最初の症例です。
愛知県から往復8時間かけて来院されている患者様ですが、この方以外にも、治りたいと願って全国からやって来られます。
遠方から来られるほど、難しい症例です。
今回のこの病気も、これを読んでおられる皆様は、さすがに自閉症までは治らない病気だろう、と思う方が多いと思います。
この感想文を書いていただいたお母さんの言葉にもありますが、治療を続けて行くうちに、その方の表情含め全ての面で正常に戻って行きました。
ちなみに、患者さんであるその子供は、身体に触れようとすると動いて抵抗するので、子供と母親、手をつないでお母さんをベッドに寝かせて、お母さんの身体を使って治療しました。
子供は母親の「分身」である為、今回の場合はそのような治療を行います。
ちなみに症例にも載せてある子供のうつ病などの精神疾患は、まずはお母さんの治療をしてから子供を治療します、その方が上手く行くからです。その場合は手をつながずに行います。
当院では、「治らない病気はない」と思っています。
私は整形外科に8年ほど勤務していましたが、「治らない前提」でリハビリが行われていたのを覚えています。
慢性期の病気(高齢者の腰痛、膝痛など)は、高齢だからしょうがない、治らない。
どうせ治らないから、せめて慰安的に気持ちの良いマッサージをして楽になって帰ってもらおう。
けれど、患者さんは「治りたい」、だから信じて来院する、しかし同じ治療内容、身体は変わらない、の繰り返し。
それでは患者さんも報われないし、治療家側も自分の仕事に誇りを持てない、結局誰も幸せになれません。
国家資格を取った自分が一体何者なのか分からず、何の為に働いているのか、その現場に絶望していた数年前、私は本物の治療家と出会い、今このようにたくさんの方から支持されてきているので、本当に運が良かったと思っています。
「治らない病気はない」ということ。
この事実を知れたのは私にとって大きいものでした。
毎年、600人ほどが初診で来院されます。
これから先に、初診で出会う未来の方に充分対応できるよう、謙虚な気持ちで今年も勉強し続けたいと思います。
そして、今通院されている方に対しても、今よりもさらに良くなるよう、精進していきたいと思います。
治らないと諦めかけた患者様にとって「最後の砦」となれるよう、今年も「金沢バランス接骨院」を宜しくお願い致します。