両側シーバー病の改善例

症状:両足シーバー病

性別:男 小学生

2017年の8月にバスケの試合で急に両踵に痛みが走り立って歩けなくなりました。

整形外科を受診し、両足のシーバー病、踵骨周囲炎と診断されリハビリに通ったり、インソールを作成したりしました。

また、整体やマッサージなどにも行き、痛みをごまかしながら練習を続けていましたが、やはり試合で足に強い衝撃がかかるとまた歩けなくなる程に痛くなることが続きました。

口コミとHPで金沢バランス接骨院の事を知り、藁をもすがる思いで受診させて頂きました。

ここでは踵の治療だけでなく骨盤のゆがみからくる全身の使い方から痛みがきていることを教えて頂き、整体だけでなく体に無理のないストレッチやトレーニング方法も教えて頂きました。

また、練習や試合に充分参加できない間の心の持ちようや、自主トレの取り組み方もお伝え頂き、痛みを我慢しうまく動けない悔しさを我慢して泣いていた息子が徐々に明るくなりました。

4ヶ月かかりましたが、今では痛みがすっかりなくなり、痛みをかばうために崩れていたフォームも少しずつよくなっています。

思いっきり大好きなバスケに取り組めるようになった息子の笑顔は家族も明るくさせてくれます。本当に有難うございました。

★コメント★

久しぶりの症例報告です。

今回は、「シーバー病」です。

シーバー病とは?

踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)

■ どのような障害か(札幌スポーツクリニックより抜粋)

運動の後や、朝起きた時などにかかとの骨(踵骨:しょうこつ)の後方に痛みを生じる障害です。急に強く痛むというよりはジーンとするような慢性の痛みが特徴です。

悪化すると痛みのためにかかとを地面につけられず、つま先立ちで歩くようになります。(→尖足歩行:せんそくほこう)

別名Sever(シーバー)病とも呼ばれています。

10歳前後の活発な男子に多く起こり、女子の2倍の頻度でこの障害が認められます。通常、片側の足に起こることが多いですが、稀に両足とも起こる場合があります。

ー原因ー

ランニングやジャンプ動作などの際に、かかとの軟骨部(踵骨骨端核:しょうこつこったんかく)がアキレス腱や足底筋膜によって牽引される(ひっぱられる)こ とによって炎症が起こり、痛みを引き起こすのが原因とされています。時には打撲などの外傷がきっかけとなって発生する場合もあります。

また、土踏まずが無いような足(偏平足:へんぺいそく)の場合もかかとに負担がかかりやすくなる傾向があり、踵骨骨端症の約80%の人に、この偏平足があるといわれています。

ー治療法ー 恩賜財団 済生会より抜粋

まずは局所安静とし、過激な運動は中止して経過をみます。痛みが強く続く場合には、歩行を免荷(かかとに体重をかけないこと)にするため、松葉杖を使います。または、足底挿板(そくていそうばん:靴の中敷き)を使用します。

経過は1~数年と長いことが多いですが、予後(治ったあとの状態)は一般に良好です。

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と、いう事です。

私の見立てとしては、骨盤が硬く、重心が後ろになり、踵重心になったことで、負担がかかってカカトがやられたな、と評価したので、骨盤と足首の関節(距骨下関節)を治療しました。

そして、かなり強烈に硬い状態で形状記憶されていたので、最初に数ヶ月かかると伝え、その間にやるべき練習と、伝えました。

当院での治療は、週一回。(整体とメンタル療法含む)

①まず、足が使えない段階では、フリースローを徹底的に磨く事。

②少しジャンプできるようになったら、どの方向からでもシュートが決まるようにジャンプシュート練習。

そして、着地を踵優位にならないように、しっかり着地する練習。

③軽く走れるようになったら、レイアップシュートの練習

④早く走れるようになったら、早く走ってボールをもらいながらシュート練習。

そして、リバウンドして、着地後すぐにゴール下でシュート。

⑤ダッシュからのストップ動作の切り返しができるようになったら、5対5のゲームに参加。

という風に、計画を立てていきます。

ただ、「休みましょう」とか、「炎症しているから、練習は見学しかない」という事を言う方が多いですが、こうやって一つ一つ区切っていくと、やれる事はあります。

スポーツをやっていれば、誰しもが怪我はします。

その間の過ごし方が他の選手との差をつけると言っても過言ではありません。

しかし、治療家側がバスケットボールの知識がない場合、その復帰計画すらも立てられません。

なので、私たちが毎日コツコツいろんな勉強をしているのは、その部分も含まれます。

あらゆる競技にも対応できないと、選手(患者)の運命に関わります。

このような勉強も楽しいです。

今回のように休んでいるだけ、治療院に通っても一向に良くならない方が「最後の砦」として当院に来られるので、求められるものは大きいです。

その期待に応えられる様、日々精進です。

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