突き指の症例:院長コメント
今回は突き指の症例です。
みなさんは突き指した時、どのような処置をされてきたでしょうか?
私は学童野球をやっていた少年時代、突き指した時には、監督から『指を引っ張るんや!』と言われ、無理やり引っ張られて半泣きになったのを覚えています。
学生時代には、RICE
という処置を学びました。
R:安静
I:アイシング
C:圧迫
E:挙上
一般的な処置の仕方でありますよね。
しかし、JOCトレーナーとして日本代表チームに帯同している時は、それだけで済まされるわけには行きませんでした。
試合直前に選手が突き指をした場合、この腫れ上がって曲がらない指→なんとかしなければならない→ここからが私たちJOCトレーナーの出番です。
海外など、国際大会では国の税金で移動費などが支払われている為、
RICE処置をして、ダメならしょうがない、では済まされない立場だと自覚していました。
今回の症例で、なぜ一回の治療で腫れがひいたのか、それは『突き指した手から、心臓までの静脈の経路』を良くする治療をしました。
そして、痛みは、突き指で傷めた部分のねじれをほどきました。
それにより、一回の治療で元どおりになりました。
患者さんは握れなかった手が抵抗なしに握れるようになって驚き『神だ!』と言われましたが、魔法ではありません。日々の経験や知識技術を組み合わせた結果です。
私は病院勤務でいましたが、通常勤務に加えて、このように責任重要な厳しい環境に身を置いていた事が、今の土台となっております。
とにかく日本代表でも、当院に来られる患者も、求められるのは『結果』なので、日々精進です。
このブログが、日々痛みで苦しんでいる方に届きますように・・
※写真は2013トランポリン世界選手権inブルガリアにて(日本代表チームに帯同)